コントが始まる は面白い
これまで、ドラマといえば、TBSの火曜の10:00枠を見ていましたが、今回のドラマ
は、何故だろう、録画した第1話をまだ最後まで見られない。
私は、ニュースと天気予報以外のテレビ番組は基本的にリアルタイムでは観ない人で、ビデオ録画で見ているのですが、この1話をまだ見終えていない。
5~6分みると、しんどくなる。集中力が続かない、物語に没入できない。
キャストは前回の
より、見栄えがするのになぁ・・・
今回のTBS火曜10時は早々に挫折しそう。
ところで、現時点ですが、令和3年4月からのドラマでイチオシなのは、日テレ系、土曜10:00から放送しているドラマ「コントが始まる」だ。
コントが始まる は面白い
これは、面白い。
(少なくとも2話時点までは。)
おそらく売れない芸人が今後売れていく、ということが予想されるドラマ。
2話の時点では、登場人物の状況は、底辺の真っ最中であり、「売れない」「解散が目前」という、どん詰まりの状況が描写される。
その中で、その底辺のきっかけ、原点となった高校時代のある時期を、各々の視点で探っていく、という内容だった。
コントをこのメンバーで始める、という道を選んだ理由が三者三様に描かる。
そして、確かに今は底辺だけど、あの時の「コントをしよう」という決断は間違いではなかった、で2話は終わる。
27歳って
2話の中で「27歳」というのがクローズアップされる。
高校卒業してから10年頑張っても売れなければ解散する、ということを親と約束して、コントを始めた、という設定になっており、そこが解散するとかしないとか、という今の状況の起点になっている。
で、現在、その10年が経った、ということで、メンバーの3人は今年27歳になっている、という設定です。
私も昔、27歳までに・・・と、考えていた時期がありました。
27歳の出どころは、高校卒業から10年ではなく、
「世に棲む日日」という本の影響です。
この本は文庫本全4巻で、前半の1,2巻が吉田松陰、後半3、4巻で高杉晋作のことを書いている。
作者の司馬遼太郎は、この4巻の最後で高杉晋作の生涯を「27年と8か月でしかなかった」という一文で締めくくります。(たしかこんな文章)
このフレーズが若き日の私の心に刺さり、
自分が何者かになれるのなら27歳と8か月、つまり1996年3月までになっているだろうし、何者にもなれていないのなら、自分は生涯、何者にもなれない
と、思っていました。
そして、何者にもなれず、今に至っています。
そんなことを考えた私だけに、尚の事、このドラマで描かれる「夢の終わり感」みたいなものが、人よりは少しだけ「身につまされる」思いで見てしまい、余計に感情移入をしてしまったのだと思います。
コントを題材にした危うさ
10年以上前の映画で恐縮ですが、
という映画がありました。
その劇中で「誰もが感動する曲」として位置づけられている曲があるのですが、その曲が聞いても全く感動せず、描かれる曲に盛り上がっている映像をみて、逆に「こいつら何?」とドン引きしてしまい、結局、作品全体の印象も「何これ?」で終わったことがあります。(それ以外にもひどい所はあったが・・・)
このドラマでも劇中でコントが描かれています。
今は売れてないトリオ、という設定なので、劇中のコントに「面白い」以外の意味を込めるのもいいですし、コント自体が面白くなくてもそれで全く問題ありません。
ただし終盤、今後、どんな展開になるのかは分かりませんが、話が進むにつれ、このトリオのコントがウケまくって売れていく、という展開になるのなら、そのコントはある程度面白くなかったら、ドラマとしての説得力がありません。
早々簡単に面白いコントが書けるとは思いませんが、面白くないコントを描いてしまうと、辛いことになると安易に予想できます。
それだけに、劇中の曲とかコントとかが重要な要素となるドラマは、最後の最後で滑る危うさがあると思います。
芳根京子はいい
2話から、トリオの一人の恋人として芳根京子が出演しています。
彼女、とてもいいのですが、直ぐに顔を忘れてしまいます。
で、そのたびに検索する羽目になります。
今回も、思わず「コントが始まる キャスト」で検索してしまいました。
そして、その女優さんが「芳根京子」だと知った時、以前、
このドラマを見たときも、「チャンネルはそのまま キャスト」で検索したことを思い出しました。
彼女が演じる「奈津美」という役柄が、夢を追いかける者にとって「理想的」な彼女として描かれています。
このまま、理想的な彼女のまま、そしてもっと出番を増やしてほしいと個人的に思います。
追記
この最終回を終え、ドラマが終わった時点で読み返してみると、私の予想した内容とはかなり違うドラマでした。(面白いことに変わりはないのだが・・・)