コントが始まるは面白い その2
土曜に録画した「コントが始まる」を日曜の朝に観るのが、私のルーティンになっています。
このドラマについて、以前も書きましたが、
なかなかココロに刺さる物語で、このクール一押しのドラマとなっています。
思っていたのと違う
私はこのドラマを「売れない芸人が売れていく逆転サクセス物語」と思っていました。
ですが、それにしては、6話が終わり(全10話ぐらいとして)折り返しが過ぎても、辞める辞めないを繰り返し、物語としては何も進んでいない感じです。
どうも、このドラマはそんな逆転劇を描くドラマではなく、登場人物のそれぞれの10年間を見つめ直し、問題やわだかまりにどうケリをつけ、その後の人生をどう踏み出すのか、というのを描くドラマみたいです。
夢を追いかけている時の、浮遊感。しかし飛んでばかりはいられない。
やがて高度はどんどん落ちてきて、現実という地面が見えてくる。
着陸するなら今かも?
でも、必死に翼をはためかせ、飛び続けるか?
やり直しをするにも、その次の選択肢がどんどん少なくなってくる。
着陸できる地面がどんどん無くなってくる・・・
その焦燥。その恐怖。
そんな中、ふっ脳裏をよぎるのは、
そもそも何でこんなことやっているんだろう?
という、自問自答だ。
それこそが、このドラマなのだ。そして、それはそれで面白い。
奈津美はいい
ひたすら夢を追いかける時、傍にこういう彼女がいてほしい、と思う理想の集大成として「奈津美」は描かれている(私だけか?)。
このドラマで、「奈津美」の存在だけが、「現実には在り得ないけど、せめてドラマの中でも、こうあってほしい」という、明るく一番夢がある部分だと思う。
第6話の奈津美のサプライズシーンと後ろをついていくシーンなんて、このビターな世界観のドラマの中にきらめく、ファンタジーの世界のようです。
彼女の立ち位置だけは、最終回までブレずに突き通してほしいですね。
そして姉は木村文乃
余談ですが、潤平のお姉さん役で木村文乃さんが登場です。
潤平、羨ましすぎる。
彼には家業と素敵な恋人と綺麗な姉がいるのだから、あの3人の中で一番恵まれている。
芸人でブレイクしなくても、それこそ着地できる、考えようによっては、もっとも明るい未来が期待できる現実がキチンと用意されている。
芸人なんて、さっさと辞めちまえ!と毒づいてしまいます。
ところで、このドラマの枠って?
この日テレ土曜日のドラマ枠って、以前は
妖怪人間ベムとか
怪物君とか
やってた枠が1時間遅くなった、と理解していました。
なので、メインターゲットは小学生高学年から中高生ぐらい、と思っていました。
そんな年齢の子に向けて作られているにしては、かなり「ビター」な話です。
ドラマ枠の対象年齢が変わったのかなぁ・・・
土曜の夜の日テレといえば、
私にとっては、金田一少年の事件簿。