本屋に行くと、その時に最も関心のあるコーナーに足を運んでしまう。
子どもが生まれたばかりの頃は、その姿を写真にとるためにカメラを買ったので、写真関係の書棚に行っていた。
それから育児やアウトドア、マラソン、旅行・・・と、色々な場所に足が向いていた。
自分の興味・関心を本屋は映し出してくれる。
人生に疲れると・・・ついつい、行ってしまうコーナーがある。
それは「自己啓発本」のコーナーだ。
その時、買った一冊がこれ。
ブレイン・プログラミングです。
自己啓発本はその場しのぎ
”今のままでいいのだろうか?”
”今の自分は、若いころ、思い描いていた自分とは違う・・・”
などと、仕事や生活で上手くいかないと感じた時は、そんな気分に苛まれ、自ら気分を落とし、そして鬱っぽくなってしまいます。
そんな時、本屋で手に取った自己啓発本で心に刺さるフレーズがあると思わず買ってしまいます。
そして、家に帰ってさっと目を通し、気持ちが少し上向きになったら、その役目を終えます。
自己啓発本なんて、私にとっては、ちょっと気分を上げてくれれば、それでいいのです。
この本、「ブレイン・プログラミング」もそんな本の一つでした。
ブレイン・プログラミング
なぜ、この本を取り上げたかというと、「なりたい自分になる系」(Runタロー命名)の自己啓発本の集大成、と思えるからです。
「究極」ではなく「集大成」
つまり、別の本でも読んだような内容をまとめて1冊にした、という印象です。
なので、これまで何冊も「なりたい自分になる系」の本を読んでいる人は読まなくてもいいかな、と思いますが、
どれか1冊を選べ、となるとこの本だと思います。
なりたい自分をしっかり描く
拾い読み、斜め読みですが、何冊もの「なりたい自分になる系」の自己啓発本を読み、そこに書かれていることを抜きだし、抽出した原理というものがあります。
それは「なりたい自分をしっかり描く」ということです。
表紙をめくると、カバーにも
「まずは何をしたいのか決める」と書かれています。
考えてみれば当たり前の話で、ゴールを明確にしなと、どこにも進めません。目的地もゴールも無いのに「到達」とか「達成」とかが有るはずがありません。
なので、なりたい自分を紙に書く、メモに書く、そして何度も読み返す、読み返してはその姿をイメージする。
すると、そんな自分になるために必要な情報が頭に入ってくる。
これを「引き寄せ」と言って、脳神経の学者、心理・精神系の専門家などが書いた本にも度々登場します。
スピリチャルな方が書いた本には「神秘の力」「大宇宙の意思」のように神がかった表現をすることもありますが、これは科学的に立証されている、と、この「ブレイン・プログラミング」では述べられています。
つまり、目から入る情報、耳から入る情報、私たちの周りには多くの情報にあふれています。
その数多ある情報の中から、自分のなりたい自分を無意識レベルまでに脳に刷り込むことにより、脳(ここではRSA(網様体賦活系)という脳の一部)が働き、自動的に必要な情報をセレクトし、私たちに気づかせてくれる、ということです。
このように、なりたい自分になるために、脳のプログラム、設定を変えよう、というのがこの本のテーマ。
なりたい自分・理想的な自分って、なかなか思いつかない
しかし、50歳も超えた今の自分に、後悔はあっても後悔のない人生の姿を描くのは難しい。やりたいこともなかなか思いつかない。
そこで、この本では、「興味があること」「やりたいこと」「面白そうだと思うこと」を紙に書きだす。
書き出すことにより、やりたいことの輪郭が見えてくるように書いてあります。
なので、「人生の目標」という訳ではありませんが、「ちょっとやってみようかなぁ」レベルのことをチラホラ、紙に書いてみたりしています。
この本の原題は「The Answers How to take charge of your life and become the person you want to be」
「人生を担い、なりたい人になる方法の解答」(Runタロー訳)
一度の人生、なりたい自分に向かって、主体的に生きていきたいですね。