夏には夏の自分がいる セルフイメージを変えよう
夏がもうすぐやってきます。
「ランニングはウインタースポーツ」だ。
が持論の私にとって、夏はシーズンオフにあたります。
野球でいえば「キャンプシーズン」です。来るべきシーズンに向けて最高のパフォーマンスが発揮できるように、夏の過ごし方について思うことを書いてみたいと思います。
体を暑さに順応させるのが「暑熱順化」なら、心を暑さに寄り添わせることが、今回のテーマです。
夏の注意点
夏の注意点は3つあると考えます。
1つ目は「暑さ」
2つ目は「紫外線」
3つ目は「セルフイメージ」です。
今回は、私が夏場の練習で心掛けている「セルフイメージ」についてです。
セルフイメージで評価してしまう
暑い中走ると、パフォーマンスはかなり下がる。
距離にしても、ペースにしても、パフォーマンスはかなり落ちる。
にも拘わらず、2か月ぐらい前の、レース期である2月3月の「自分はこれくらい走れる」というセルフイメージで自分の走りを評価してしまいます。
そのうえ、どうしてもパフォーマンスが右肩上がりの線を描かないと、不安になります。
通常なら5分は普通に切れるペースなのに、ランニングウオッチを見ると、5分20秒だ。これはイカン!と、頑張ってペースを5分に上げて走ってしまいます。
それらが積み重なることで、疲労が蓄積されてしまいます。
これまでのセルフイメージを一旦封印し、夏は夏なりの自己評価があるのです。
主観を大事に
この暑くなる時期、「自分はこれぐらいのペースで走れる」というセルフイメージを根拠に、「月間300km走ろう!」とか「キロ5分で走ろう!」といったような、数字で表せる目標を設定するのはやめたほうがいい。無理を産むし、ちょっと危ない。
なので、「ややきつい」とか「かなりきつい」という主観を元にした目標がいいと思います。いわゆる「ボルグスケール」というやつです。
数字に縛られず、今日は「きつめで走ろう」とか「今日はやや楽で」といった、テキトーな感じで、目標を設定し、疲れたら「ウオーキング」に切り替えると、疲労は溜まらないし、秋のシーズンにスムーズに移行できます。
疲労は澱のように静かに溜まる
急に暑くなる訳ではありません。
徐々に暑くなってきます。それに伴って、徐々にパフォーマンスも落ちてきます。
「あれっ?」と思って、ちょっと無理をします。
その疲れが徐々に蓄積して、夏本番を迎える頃には、筋肉だけでなく、骨から内蔵に至るまで疲労が溜まってきます。
早々に頭の中を夏モードに変更しましょう。
そもそも夏は走る季節ではない
夏はシーズンオフなので、その練習内容はレース前の調整にあるような、タイムやペースを意識した練習ではなく、もっと基礎的な、土台の部分を培っていく時期だと考えられています。
また、秋レースから逆算すると、距離を踏んでおく時期になるため、雑誌なんかに掲載されている練習メニューでは、距離走を主体にした練習を多く見受けられます。
しかし、暑い最中で走るのは、ちょっと難しい。
実業団や大学の陸上部なら山とか北の方に行って合宿をするところでしょうが、市民ランナーでは難しいところです。
私の住んでいる所は田舎ですが、どちらかと言えば南の方だし、どちらかと言えば沿岸部なので、実業団とは真逆の環境です。
出勤前の朝に走っても、帰宅後の夜に走っても、夏は走るには暑い。
今年の夏は楽に
今年の秋レースはほぼ全滅なので、夏に走り込む必要は無いと考えています。
気楽に夏を過ごすのが、今年の夏の走り方としては正解なのではないでしょうか。
もしもの時に走るときは持っておいたらいいですよ。