龍馬脱藩マラソンその3 - 2019.10.15
前回の続き、
前回までは
を読んでください。
遅くなりましたが完結編です。
龍馬脱藩マラソン~復路編~
国に戻るぜよ
脱藩したのに、また国に帰る。
なんか気持ちのピークは脱藩の時にやってきましたので、気持ちも、コースも下るだけ。
登りと違って下りは、調子に乗ると足に来るので、結構、気を使いますので、楽な割にはペースはあがりません。
歩幅を小さく、着地は重心の真下、といろいろなことを気を付ける。その割にはスピードは出ないので、下りは下りで気分が疲れる。
降り始めて、1kmも走らないのに、あの、ダートで足をつかったのか、早々に攣りそうになります。
それに追い打ちをかけるように、前半にすでに発症していた足の甲の痛みが増大。
着地のたびに焼けるような痛みが響いてきます。
こうなるともう、まともに走れません。下りだというのにペースは落ち、登りで抜いて行ったランナーにどんどん抜き返されて行きます。
走るのをやめて歩きに徹します。歩いている分には足の甲は痛くありません。
こんなゆっくりしていたら、いずれどこかの関門につかまるか、回収車乗ることになるかもしれませんが、仕方ありません。
私のラン歴は10年。これまで40近いレースにエントリーしましたが、DNFはない。
スタートラインを超えたらゴールラインまでは必ず到達する!というのがポリシーでございます。ちなみにDNSは1回
しかし、今回ばかりはやばいかも。
コースの風景
ととぼとぼ歩きます。どんどん抜かれて行きます。
が、あながち歩くのも悪くない。写真をとりながら歩きます。
穏やかな山村です。
川沿いも走ります。川の水はとても澄んでいて、綺麗です。
時折、人の生活の匂いのするエリアも通ります。軒先から応援の声がします。その時は、足の痛みを我慢して、ちょっと走ります。
私も住んでいる所も農村ですが、こんなふうに藁を干す風景はありません。
機械で刈ると藁はバラバラにカットされて田んぼに撒かれますので、こんな風になるには、鎌を使って一つ一つ手で刈っているのでしょうか。
こんな藁葺き屋根の建物もあります。
看板には、村の歌舞伎場の様です。
徳島にも農村舞台はありますが、徳島の舞台では人形浄瑠璃が上演されることが多く、歌舞伎はあまり聞きません。同じ四国でも文化がよく似ているが、違いますね。
最後の山場
ゴール前の山場。
文字通りの山場。
この最後の盛り上がり。
この表で見るとなだらかな、ただの小高い丘のように見えますがこれが最後の難関になります。
レースなら、ここに残りのエネルギーを全て燃焼させて登るところです。まさにクライマックス。
でも、今回は全く走れません。足の痛み。そしてこの坂。クライマックスにはちょうどいい。
ここの坂が壁のように感じる。この上り坂は「坂バカ」の私でもちょっとうんざりです。
しかもトンネルの中は真っ暗で、足元が見えません。ちょっと怖いです。
さて、いよいよゴールが見えてきました。
ゴール手前で、高校生のメッセージ入りの木製のメダル。ゴール時にもう一つメダルをくれます。
写真も現物も既にないのですが、2個目は本当にチープ。保育所の運動会のメダル程度の代物です。正直、2個目の普通のメダルは必要ありません。来年はタオルとか他の物に代えてほしい。
ゴール後
記録はこれ。なんとか5時間は切れました。
ゴール会場ではお弁当と地元の高校生がふるまってくれる豚汁があります。
去年は4時間そこそこで走れたので、豚汁が十分残っていたのですが、今回は無くなっていました。
なんか寂しいですな。
参加賞の中に雲の上の温泉のただ券がありました。
とても気持ちよかったです。
私を苦しませてくれた、左の足の甲。
うっすらと赤いだけ。赤いだけですが、この足の甲の痛みが、その後のマラソンライフに大きな影を落とす事になります。
坐骨神経痛なんて目じゃないぐらいの影、いや、闇だな。
龍馬脱藩マラソンの感想
参加人数も少ないため、混雑とは無縁です。レースの前後も含め、とても穏やかな時が過ごせます。
梼原町挙げてのイベントで、地元の皆様の温かさに触れられるいい大会です。前半登り後半下りのヘビーなイメージもありますが、記録を狙わないなら(公認コースでないので自己べ出してもあんまり意味もないけど)、穏やかな風景と地元の方の温かい応援の中を走るのはとてもゆったりとした気持ちになれますので、走っていてもそんなに苦にならないと思います。
オススメの大会です。
ホント、足が痛くなければ最高だったのにな・・・