私の禁酒メソッド~各論2 脳は厄介な友人〜
私が禁酒を達成したメソッドの3回目
1回目が
2回目が、
そして、今回が3回目です。
家にある酒を捨て、酒が飲みたくなるスイッチとなる行動を避け、酒が飲みたい、という衝動が起きるのを最小限にとどめることに努めてきた。
でも、飲みたいものは飲みたい・・・・
脳から出た間違った指令を無視する
いくら飲みたくなるきっかけを遠ざけても、飲みたいものは飲みたい、という欲求が必ず出てきます。
私は、これを「脳の誤作動」または「暴走」と呼んでました。
そしてそんな時、こんな状況をイメージしてました。
アルコールが脳に入ってくると、脳はアルコールに刺激されて「楽し~!」と感じます。なので、アルコールが抜けた後も、その楽しかった状態を脳は忘れられず、
「あの時の楽しかったよね~!もう一度味わいたいから、アルコール入れてください!!」
と脳がおねだりしている姿です。
脳は厄介な友人
そうです。酒を飲みたいのは「脳」であって「自分」ではないのです。
いわば、隣の部屋に住んでいる友人から「酒、飲みに行こうゼ」と誘われているようなものです。
友達から誘われるのです。ちょっとフラフラ~っ行きたくなる気持ちも分かりますが、ここはキッパリとお断りしましょう。 相手はただの駄々っ子です。冒頭の写真のように、キッパリとNo!と言いましょう。
この厄介な友人は、最初はちょくちょく飲みに誘ってきます。特に最初の3日間は3時間おき、いや、ひどい時には3分おきに誘いに来てました。
断り続け、この友人が諦め始めたのが、私の場合、だいたい3日後でした。
その後、3週間後、3か月後ぐらいに強烈なお誘いをうけますが、その度に「この欲求は自分自身の欲求ではなく、脳という第三者が欲求している姿をイメージし、誘いを断り続けました。
意識としては「ガマン」ではなく「断る」、そんな感覚です。
飲みたい、という欲求を客観視する
そして、その時、「飲みたい」という欲求の症状を観察してみてください。
飲みたいと渇望する感覚、それは苦しいのか、痛いのか、のどが渇いているのか、体のどこがどのように感じているのか、今、味わっている渇望の正体を探るような感じで観察していました。
どこまでも、飲みたい気持ちを、誰か知らない人様の気持ちのようにとらえることを意識していました。
とても大事なこと
最初の1か月を過ぎたころには、欲求も落ち着いてきました。
しかし、生きていればストレスはつきものです。落ち込んだり、悲しんだ時は、飲んでパァッとしたものです。
しかし、ここで脳の誘いにのって、一口飲んでしまうと、徐々に一回の量が増え、回と回の間隔も短くなり、指数関数的なスピードで元に戻ります。
せっかく、何度も押し寄せる「欲求」という名の波を乗り切っていたのに、飲みだしたら、割と速いスピードで元に戻ります。
ダイエットと同じで、痩せるより痩せた体を維持する方が重要であるのと同じで、「飲まない」状態をキープすることがとても重要です。
今の私もそうですが、時々、「飲んじゃおうかなぁ」と思うことはあります。
でも、「飲んだら、たちまちスタートに戻る」ということを強く意識し、飲まない状態を続けています。
まぁ半年もしたら、飲みたいという波が来ても、最初に比べると格段に簡単に乗り越えられます。
最後にまとめとして
以上が、友人や同量に酒をやめる方法を尋ねられた時、私が話ている内容です。
最後にまとめとして
- (医学的にどうかは別にして)自分は依存症であると設定する。
- 病気なのだから、飲みたいのは「症状」であって「欲求」ではない
- つい飲んでしまって、スタートに戻ったとしても、それは対処方法のミスであって、意思が弱いからではない。
- 何回かチャレンジしたら、そのうち成功する。成功するまで何回でもやってみる。
- それでもダメならお医者様に相談してみましょう。