とくしまマラソンはいい大会
前回、中止になったとくしまマラソン2020の参加賞が送られてきたことを書きました。
今日は、それに続いて、とくしまマラソンについて、私の思うところを書いてみたいと思います。
不当に低く評価されているとくしまマラソン
ランネットの大会レポなんですが、
とくしまマラソンの評価は78.2点と、そんなに高くないです。
同じ年に行われた、愛媛マラソンは
高い評価を受けています。
ちなみに愛媛マラソンは、いつも満点近くをとっています。
上のリンクは2019年の結果で、私は両方とも参加しました。
愛媛マラソンはいい大会です。なので、90点に不服はありません。
問題はとくしまマラソンです。
この2大会で10点以上も差がつくのは、腹落ちしにくい。
とくしまマラソンが世間から不当に低く評価されているような気がしてなりません。
なので、今回はとくしまマラソンはいい大会であることを書きたいと思います。
これを読んでいただいて、次回の、とくしまマラソン2021(その頃にはコロナが収束していることを祈る!)の参加について、ご検討する際の参考にしていただけたら幸いです。
とくしまマラソンの魅力
スタートまで
ここ最近は県庁前からスタートしてます。
最初は徳島中央公園など、別の場所からスタートしていたのですが、東京マラソンを意識した知事が県庁前に変更させた、という噂を聞いたことがあります。
徳島駅からスタート地点の徳島県庁までは2km弱でアクセスは抜群です。
また、予約不要の無料駐車場も用意されており、そこからスタート会場までシャトルバスで結んでいます。
1万人以上の大会で、駐車場を1500台とはいえ確保している大会は珍しいと思います。しかも予約なしで。
ゼッケンも自宅に送られてきて、「受付」不要。なので、県外からでも宿泊せずに参加することも可能です。
受付を前日までにして、県外客を強制的に宿泊させてもいいようなもの。
阿波踊り期間中はホテルの宿泊料をはじめ、いろいろなお店が値上げをする、狡すっからい商売をする徳島県民にしては、太っ腹な運営をしています。
中止になった2020年では、徳島県の南北を貫く大動脈国道55号を2時間近く通行止めにしてスタートします。
荷物預かりも、トレーラーをスタートブロックに横付けしてくれますので、会場到着からスタートまでスムーズに時を送ることができます。
コース
とくしまマラソンのコースは、大まかに言って、スタート地点から吉野川の橋を渡り、吉野川の北岸を西に走り、吉野川市で橋を渡って南岸に戻り、徳島市に帰って行くコースです。
スタート地点とか、細かいところは何回か変更していますが、この吉野川に沿って走るという、大まかなところは、1回目から変わりません。先にも触れましたが、川沿いの土手を行って帰る、というシンプルなコースで、ほぼ平坦。
土手の上を走ったり下を走ったりするため、その程度の上下はありますが、その程度です。
個人的に登りを感じさせる場所は次の赤丸で囲んであるところです。
いずれも、橋を渡るために土手を登るところです。
沿道に人があふれ、応援が途切れない、ということは他のレースでも聞きますが、とくしまマラソンも同様に、地元の温かい応援が途切れることなく、続きます。
総じて走りやすい!
これで、風が味方すれば、自己ベスト必至の高速コースになります。
ゴール会場
とくしまマラソンの泣き所、それはゴール会場です。
徳島市の中心地からやや外れた所にある田宮陸上競技場がフィニッシュ会場なのですが、1万人規模のレースのゴール会場にしては、小さすぎます。
なので、愛媛マラソンのように、ゴール会場でイベントのような賑わいを演出ことができません。狭すぎてイベントブースや飲食会場を確保することができないからです。
ゴール後の催しである後夜祭は、徳島市の中心部にある藍場浜公園で開催しているのですが、ランナーをそこまで誘導しなければなりません。
そのような状況が悪名高き2016年「完走メダルは後夜祭会場でもらってね!」に結実します。
つまりゴールライイン通過後に首にかけられるのではなく、ゴール後、着替えて、バスに乗って、後夜祭会場に移動して、そこでもらえる様に変更した。
しかも、その完走メダルが・・・・
「おへんろ。」をあしらった。通称「痛メダル」。
これがすこぶる評判が悪かった。
それが原因なのか、以後、とくしまマラソンは、人気はあるが、評価は低い大会として定着してしまいました。
そのシステムはその年だけでしたが、ゴールしたら、とっとと後夜祭会場でもある藍場浜公園に移動してね。って感じは、今もそうです。
そのほか、更衣室とか移動のバス待ちとか、ゴール後にがっかりポイントがある、ちょっと残念な大会です。
とくしまマラソンはいい大会
とくしまマラソンは先着順で参加が決定する方法を採っています。
何年か前まではエントリー初日の午前0時から受付開始で、午前7時には定員に達していて、エントリーは終了していた、ということがよくありました。
それに対応するように、徐々に参加定員を増やしていき、今では申し込み開始から1日ぐらいでは定員に達することはなくなりました。
つまり、初日にエントリーするような、本当に走りたい人は走れるようになったのです。
施設のキャパを超えるぐらいの参加者を募っているせいで、いろいろ問題が起こっているわけですが、
まずは参加したい人を参加させる
という基本的かつ最大のサービスに取り組んでいただいている訳で、その上で、貧弱な社会資本で最大限の大会運営に知恵を絞っていることは称賛すべきだ。
とくしまマラソンは「トライ&エラー」を繰り返しブラッシュアップしている大会だ。
そう思って参加するのが、いいと思う。
2021年は、とんでもない改変をしているかもしれない、でもそれを含めて「とくしまマラソン」です。
エイドで出るドリンクはアミオヴァリュー。これを飲むと、アミノ酸の働きで、自分の限界点を遠ざけてくれますね。