おじラン/50代男の生活は走る

人生は旅だ! ランニングは旅だ! よって人生はランニングだ!!! 50代のおじさんは日々頑張る!!50代のおじさんが人生をあれこれ考えつつ、走り続ける記録。 練習やグッズのレビュー、レースレポなど

シン・ウルトラマンはイイ感じ

シン・ウルトラマン

見てきました。



結論から言いますと、昭和特撮のリメイクとしては、とても良く出来た、イイ感じの作品だと思います。

さて、ここからはネタバレ満載なので、まだ観てない人で、純粋に何も知らない状態で観たい人は今日はここで「サヨナラ」しましょう。

また別の回、読んでください。

以下はこんな私が書いたレビューです

ウルトラマンについて

ウルトラマンが放送されたのは昭和41年。

私が昭和43年生まれなので、ウルトラマンをリアルタイムで楽しんだ世代ではありませんが、小学校の頃に、繰り返し再放送されていたのを熱心にみていました。

なので、ウルトラマンは全エピソードの大まかな粗筋ぐらいは頭に残っている、というぐらいのファンです。

庵野秀明氏について

庵野秀明氏の作品については、面白い作品1に対し、つまらない作品が9ぐらいの人。

ただ、面白い作品はとてつもなく面白い。

当たり外れが大きく、その上、当たりが少ない。でも、当たれば桁外れに面白い。

因みに彼の作品で面白いと思ったのは、

 

テレビ版のエヴァンゲリオン(最初の10話ぐらいまで)

 

トップをねらえ!

 

そしてシン・ゴジラ

 

それ以外は最後まで見るのが苦痛で、最後まで到達できない、途中で寝ていた、とかそんな作品ばかりです。

シン・ゴジラが面白かったので、この作品を観に行ったようなものです。

樋口真嗣について

特撮の人。

この人は「シン・ゴジラ」でも監督しているが、総監督である庵野秀明氏あってのシン・ゴジラ

金子監督あっての平成ガメラ

映画の感想

監督は樋口真嗣、と言っても、シン・ゴジラあってのシン・ウルトラマン

庵野総監督あってのシン・ゴジラ

どんなに外れが多い庵野監督でも、刺さればとてつもなく面白い。

だから期待してしまいます。

 

庵野氏がウルトラマンを撮るのだから、

ウルトラマン=エヴァンゲリオン

科特隊(ここでは禍特対。科学特捜隊ならぬ禍威獣特設対策室)=ネルフ

怪獣=使徒

・・・というテイストで描くのかな、というぐらいの予想と期待で観に行きました。

 

冒頭、シン・ゴジラの文字からのシン・ウルトラマン

エッ!?

ゴジラの続きなの?と思うと、何かの目が開くシーン。

この流れでは、シン・ゴジラのラストで凍結されたゴジラが活動を再開したかのように思えます。

が、どうも開いた目の主はゴジラではなくゴメスというウルトラQに出た怪獣。

 

このゴメスを皮切りに、次々と日本に何体か禍威獣が現れ、それらに対応するべく、いろいろな方面から人を集めて禍威獣特設対策室が設立されたことなどがテンポよく説明される。

そしてネロンガというウルトラマンに出た怪獣(この映画では「禍威獣」と書く)の登場

禍特対登場が登場。

禍威獣を駆逐する権限が自衛隊から禍特対に移譲される・・・とまるでエヴァンゲリオンの第一話のような展開。

シン・ゴジラみたいなのを期待すると物足りない

シン・ゴジラにあった軽快なテンポ感

間を極限までに排したスピーディーな編集

今の日本にゴジラが出たとしたら、という思考実験

今までのゴジラ映画には無い何か新しいゴジラ映画。

シン・ゴジラはそんな映画でした。

 

しかし、シン・ウルトラマンは話が進むにつれ、最初にあった心地よいこのテンポ感がスローダウンしてくる。

 

テンポ感が失せたシン・ウルトラマンには「新しい何か」はなく、普通に昭和特撮のウルトラマンのリメイク映画になってしまいました。

ファンへの目くばせが多い

他の人のレビューを読むと、設定のベースが少年誌の誤植から引用してみたり、マニアが見るとニヤリとしてしまうネタが満載らしい。

ですが、ウルトラマンのライトなファンである私にとっては、そんなネタ、知ったところで「ふーん」という程度で、この映画の面白さが広がるものでもありません。

そして最後のゼットン戦はまさかの「トップをねらえ!」じゃないの?まさかラストは「おかえりなさい」じゃないよな・・・

 

・・・と思ったら、まさかの「おかえりなさい」だし・・・

 

なんか、気が付いたシーンの元ネタを言い合ってファン同士の蘊蓄合戦で盛り上がりそうな映画です。

**(2022.05.30追記)********************************************

徳島市にあるイオンシネマは月曜日は1,100円と格安の日。

ちょっと、訳があって二回目の鑑賞。同じ映画を上映期間中に2度みるのは何年ぶりだろう。

さて、二回目はちょっと予習をして行きました。

ウルトラマンの第18話「遊星から来た兄弟」と第33話「禁じられた言葉」、要するに本映画で登場するザラブ星人メフィラス星人の回です。

さて、ストーリーは大体覚えていたのですが、細かい所までは流石に覚えていません。映画の中で当時のオマージュというのでしょうか、TV版の色々なシーンを映画の中にも取り込んでいることに気が付きます。

特に18話は観て行ったら、「ああ、このシーンね!」と思える箇所が何か所かあります。まぁ、これもある意味、ファンへの目くばせなんだろうけど。

********************************

昭和の特撮のリメイクとしていい感じ

映画中盤からはザラブ星人メフィラス星人が、地球という彼らにとって下等な生物(地球人)の住む未開の星の覇権を握るため、日本政府に食い込もうとし、日本政府も他国に先駆けて外星人と関係を築くことで、他国に対し優位に立てると目論んで・・・というストーリーに軸足が移る。

 

今のCG技術と現代的再解釈によって新しく、それでいてテイストは昭和特撮という、なかなか絶妙なバランスのリメイク映画になっていきます。

それはそれで面白い。

 

ただ、私にとって昭和アニメ・特撮の実写版と言えば

ルパン三世

ガッチャマン

キカイダーリブート

と過去、いろいろと食らわされているので、ストライクゾーンがかなり広くなっているのかもしれませんが・・・

 

ところで、私にとって、ウルトラマンの魅力って「暴れて街を壊す怪獣」であって、子ども番組にしては奥深いストーリーではありません。

ですが、中盤以降は地球人と外星人の駆け引きの話なので禍威獣が暴れるシーンが少なかった。

ストーリーも面白く、リメイク版として良く出来ていると思いますが、好みのシーンが少ない、という点で、ちょっとモノ足りなく感じました。

 

俳優の演技もいい

役者さん達の演技はとても良かった。

特に斎藤工さんと山本耕史さんが良かった。

ウルトラマンと同一化した後の斎藤工は、ちょっとイっちゃった、この世の者ではない感じの佇まいの演技。

メフィラス星人を演じた山本耕史さんの、腹に秘めた良からぬ思いを持った紳士のような演技。

地球人のとことを愛しながら地球人っぽくない神永(斎藤)と地球人をモノとしか思っていないのに地球人らしく振舞うメフィラス(山本)の対比。

この対称的な二人の演技で、ドラマ部分も厚みが出て良かったと思います。

シン・ウルトラマンはイイ感じ

もし、シン・ゴジラを観て、シン・ウルトラマンもそんな映画だと期待していくと、モノ足りなさを感じるとおもいますが、怪獣映画が苦手、という人以外は観て損はない映画だと思います。

 

プライバシーポリシー